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9月, 2025の投稿を表示しています

論文が出版されました (Kawamura et al. 2025 GRL)

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共著者として執筆した論文が、Geophysical Research Letters誌より出版されました. 北半球環状モード(NAM)の季節性の将来変化に関する論文です. 論文情報 Kawamura, T.*, Kosaka, Y., Okajima, S., Nakamura, H. (2025). Projected changes of the Northern Annular Mode linked to seasonality of the ENSO teleconnection. Geophysical Research Letters, 52, e2025GL118175.   https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2025GL118175

科研費の申請書のフォント

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科研費の申請書(研究計画調書)のフォントについて. 概要 本記事は,JSPSの科研費の審査に用いられる,研究計画調書のPDFのフォントを制御できないか?というモチベーションで筆者が試行錯誤して得られた知見に関して,忘れずに残しておくためのメモ書きである. (筆者は基盤or若手研究にしか応募した事がないため,他の種目ではシステムに異なる部分があるかもしれない.少なくとも,挑戦的研究や国際共同研究加速基金ではシステム上で複数のPDFが作成されるとあるので,何かしらの違いがあるのだろう) ※ メモ書きなので勘違いなどあるかもしれません.もし間違いなどがあれば,指摘して頂けると有難いです. 本記事の背景や着想に至った経緯, 核心をなす「問い」 現行のJSPSの科研費電子申請システムでは,応募者向けメニューで研究計画調書の様式(Word)をアップロードし,webシステム上で入力した他の情報とマージして,システム上でPDFの研究計画調書が作成される. 筆者は研究計画調書のWordを「太字+游ゴシック」と「標準+游明朝」で作成していた.これで作成されるPDFをWindowsで見る場合には想定通りの見た目なのだが,iPadで開いた場合に游ゴシック部分がゴシック体に見えず,游明朝とのフォントの違いが分かりにくい(太字であることだけが分かる),という問題があることに気付いた.そして,この解決を図れないか?と思い,今回の調査を行った. (本来であれば,游ゴシックはヒラギノ,游明朝はヒラギノ明朝で代替されると思われるのだが…) 本記事の目的, 独自性と創造性 研究計画調書PDFのフォントに関して,やりたかったことは以下である. ① 研究計画調書内で,太字とそれ以外の違いを際立たせるため,「太字+ゴシック体」と「標準+明朝体」を使い分けたい. ② ①に加えて,審査員がPDFを閲覧する環境として,WindowsとMac OSの双方を想定する必要があるが,研究計画調書のフォントが双方の環境で想定通りの見え方になる事を担保したい.(参考:https://www-shinsei.jsps.go.jp/kaken/usage/usage1.html) これをどうすれば達成できるのかに関する知見を得ることが本記事の目的である. この疑問に答えてくれるような情報を見つけることができなかったので,自分で試行...

論文が出版されました (Okajima et al. 2025 AGU Adv.)

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筆頭著者として執筆した論文が、AGU Advances誌より出版されました。 2023年夏の東アジアにおける記録的な高温と多湿の複合としての熱波は,同地域の海洋で発生した前例のない極端な高水温状態(海洋熱波)によって大幅に悪化していたことを示す論文です.この海洋熱波は,下向きの短波・長波放射を強めることで,特に日本において,熱波の強度・持続時間を約20%〜50%強めていました. プレスリリース 論文情報 Okajima, S.* , Y. Kosaka, T. Miyasaka, R. Ito (2025): Unprecedented Marine Heatwave Significantly Exacerbated the Record-breaking 2023 East Asian Summer Heatwave, AGU Advances, e2025AV001673 . Journal Site AGU Advancesは,AGUの創立100周に合わせて2019年に創刊された雑誌です. https://fromtheprow.agu.org/agu-launches-influential-new-journal-agu-advances/