ベルゲン滞在
2017/2/11-2/24 @ベルゲン大 (ノルウェー)
ノルウェーと日本の2国間の国際交流事業 NORPAN (Partnership between Norway and Japan for excellent Education and Research in Weather and Climate Dynamics; PI Thomas Spengler教授; The Research Council of Norway 2016-2019)の枠組みで,ベルゲン大学 地球物理研究所(GFI)に約2週間滞在させていただいた.
滞在中は2回ほどセミナーを行わせていただいたのに加え,今後の研究の可能性について,滞在中に新しい図を作りつつ議論する,ということを行った.また,GFIの方々と交流を深めることもできた.
2月の北欧はとても寒そうだが,やはりそこは暖流のおかげでベルゲンでは北海道よりマシ?というくらいのレベルの寒さ(もちろん関東よりは寒いが).-10℃になったりすることはまずない.何なら雨も降る.また室内は暖房が効いていて寒いということはない.
それよりも暗さのほうが新鮮だった.朝は8時くらいまでは暗いし,夕方は4時にはもう暗い.これでも春分に近づきつつ時期なのだから,クリスマスシーズンがいかに暗く,クリスマス的雰囲気が気分の盛り上がりに貢献するか,というのは想像に難くなかった.
冬季は太陽光に当たる機会が少なくビタミンDが不足するため,それをサプリメントや魚介類(日本でも見かけることのある黄色いサバ缶など),乳製品で積極的に補う必要があるとのこと.
今回の滞在はホテルではなく,大学のゲストハウスに泊まることができた.ゲストハウスはGFIの建物からとても近く(徒歩6-7分)にあって便利だった.各フロアにキッチンや冷蔵庫,それと独立した大きな冷凍庫,地下に洗濯機があって,長期滞在することのできる設備が整っていた.実際,同じフロアに滞在していた人はほぼ海外からの学生で,覚えている中ではポーランド,タイ,オーストラリアから来ている人がいた.それぞれが色々な料理を作っていたのが面白かった.
「是非滞在中にここには行った方が良い」と勧められ,日帰りでフィヨルドクルーズに行ってみた.後から調べて分かったのだが,ソグネフィヨルドというノルウェー最大,世界で2番目に大きいフィヨルドの一部(支流?)で世界遺産に登録されているネーロイフィヨルドを観ることができるクルーズ(Fjordcruise Nærøyfjord)だった.
朝9時前にまずベルゲンのバスステーションから出発.クルーズの起点となるGudvangenという所までバスで移動(2時間40分ほど).Gudvangenに11時半前に着いて,持参した昼食を食べて12時発のクルーズに乗り込む.おそらくハイシーズンは夏なのだろう,2月はクルーズに参加する人も多くなく,元々町がある訳ではなさそうなGudvangenは閑散とした雰囲気だった(食事できるところがあったか不明).
Flåmでゆっくりしてもきっと楽しかったのだが,電車の本数が多い訳ではないのでベルゲンに戻る時間が遅くならないように14:40初の電車を予約していた(純粋な観光目的の滞在ならもっと遅い電車にしたと思う)ので,駅周りをすこし散策して乗車.
FlåmからBergenへは1本では行けず,途中のMyrdalでフロム線からベルゲン線に乗り換える必要がある.Myrdalまでは50分,MyrdalからBergenまでは2時間強である.バスと大差ないスピード感だが,こういう旅も良いだろう.
ベルゲン駅には18時前に到着.
※ このクルーズに行きたいという方のための参考になるかもしれないので2017年当時の費用を書いておくと,バスが314NOK,クルーズ(片道, Winter)が490NOK,電車が669NOKだった.合計1500NOK弱,当時の感覚で2万円くらい.2025年3月時点ではクルーズが610NOKになっていたので,全体で1830NOKくらいになっていると思えば良いだろうか.26000円弱くらい.インフレだなあ.(幸いNOKは対日本円でほとんど高くなっていない=他の通過に対して弱くなっている)
2週間の滞在で,研究面でも,研究以外の面でも,すばらしい経験ができました.
ありがとうございました!
コメント
コメントを投稿