学術変革領域研究「暴れる気候」領域会議 2025

2025/4/11-4/13 @福井県 年縞博物館・縄文博物館


学術変革領域研究(A)『「暴れる気候」と人類の過去・現在・未来』の第2回領域会議に参加し、気候モデル班(C01)の進捗等に関する報告の一部を行った。

(領域会議に先立ち、気候モデル班の班会合を4/2に気象研にて行い、領域会議での方向性を確認した)

気象研究所



福井に来るのは25年くらい前に若狭?に行って以来だと思う。

4/11は水月湖への巡検と年縞博物館の見学。水月湖と年縞博物館は三方方面にあるので、敦賀駅からバスで移動。山頂の公園からは水月湖周辺の地形を一望することができ、その特徴が非常に分かりやすい。

バスツアー(ガイド:中川代表)

レインボーライン山頂公園へ向かうリフト

リフトが怖い人?向けのゴンドラもある

レインボーライン山頂公園から水月湖方向を望む。この日はあいにくの霧

願いを書いて投げました.内容はナイショ

水月湖湖畔に採掘現場の方向を示す標識があるのだが,その向きが間違っている!ということで修正する当事者たち.そもそも,どの掘削のことなのだろうか.

年縞博物館.建造物としてかっこいい

年縞博物館の2階ギャラリー

光るステンドグラスがかっこいい.個人的にはどこか「乱流屏風」を想像させる.

花粉のレプリカの前で解説

4/12からは領域会合。年縞博物館内に十分な広さの会議室が無いので,同じ縄文ロマンパーク内の縄文博物館の講座室を使わせていただいた.

今回の参加者は40-50人、公募研究の方などが加わり、前回の領域会議よりかなり増えたとのこと。

会場の様子

人と自然の関わり,考古学的視点,年縞の研究そのものなど,各班から多彩な研究の進捗やアイデアが出された.

その後,夜に懇親会.

年縞SAND(簡易版;カフェで注文すると年縞の掘削作業をイメージしたスタイルで出てくるそうです)

年縞博物館のギャラリーで懇親会を行うという海外スタイル

4/13(2日目)の午前にC01班の時間があり,その一部で進捗やアイデアなどについて話した.

様々なコメントやサジェスチョンをいただく.メキシコは北米(※).


その後,マヤ考古学と年代学に関する発表と議論が行われる.14Cに関する議論など,非常に新鮮な内容があって勉強になるのに加え、考古の研究者の研究に関する様々な側面の考え方の違いを見つけることができるのは興味深い.


終了後敦賀にバスで移動し,新幹線に乗って東京へ.お疲れ様でした!

~~~

ちなみに,グアテマラ滞在時の様子が「シマシマ調査隊日記 2025」(2025年 ペテシュバトゥン湖 掘削調査)に掲載されています.


※ 北米や中米の定義は文脈によって異なるので一概には言えないようだ。地理的にはテワンテペック地峡よりも南が中米であるとするなら、その北側に国土の大部分が含まれるメキシコは北米、ということになる。(メキシコを含んだ中部アメリカという区分もある)

ただしメキシコの一部を中米に含めるという立場もあり得るし、外務省はメキシコを中南米の国一覧に含めている。これは国連の定義でメキシコが中米であることによると思われる。

ではIPCCの地理区分では?
⇒メキシコの乾燥地帯はnorth Central America(NCA)、ユカタン半島はsouth Central America(SCA)であるので、メキシコは中米である。UNの定義に従っていると思われる。つまり、気候力学の研究者として話をするのであれば、メキシコを中米と称するのは何も間違っていない。(Iturbide et al. 2020 ESSD)



コメント

このブログの人気の投稿

Julie Arblasterさんセミナー

「かいよう」観測航海

総観気象学基礎編 改訂版