Ocean Sciences Meeting 2024 (+α)

 2024/2/13-2/23 @アメリカ(タラハシー、ニューオーリンズ)



ニューオーリンズで開催されたOcean Sciences Meeting 2024に参加しつつ、その前にフロリダ州立大学を訪問し、ニューオーリンズで行われるOASIS(Observing Air-Sea Interactions Strategy)のin-person workshopに参加するという日程の出張。

2/13 東京→アトランタ→タラハシー
2/14-15 フロリダ州立大学
2/16 タラハシーからニューオーリンズへ移動(車)
2/17-18 OASIS Face-to-Face Community Meeting
2/19-22 OSM24
2/23 ニューオーリンズ→アトランタ→東京(2/24着)

というスケジュールを組んだ。


タラハシーは基本的に車で移動する街,大学のそばにホテルも無いのでどうしよう...という状況だったのだが,ホストしてくれたRhys Parfittさんがホテルと大学の間の送迎をしてくれた.本当にありがたい.

14日はフロリダ州立大でセミナー.移動性擾乱活動の季節性・地域性と大気海洋相互作用の話をした.スタッフに加えて学生の方も割と来てくれた.セミナー後は4-5人の方と個人的にディスカッション.大気のdynamicsをされている方(energeticsを研究されている方もいた),海洋の観測寄りの研究をされている方など,色々な方と議論することができた.

ちなみにフロリダ州立大の食堂?の建物の地下にはボウリングのレーンが.さすがアメリカ!(実は日本にも大学内にレーンのある大学はあるが;今でもあるのだろうか)

15日は研究方針の議論をしてから,午後にフロリダらしい所,ということでタラハシーから20-30kmほどのWakulla Springsという湧水地(カルスト地形)の州立公園へ連れていってもらった.色々ともてなしていただき感謝.
# こういうカルスト地形が多いので,フロリダはケイブダイビングをする人が多い,というのは知識として知っていた.

ボートに乗って湧水地を見て回れる

Wakulla Springsにはアリゲーターがたくさん.写真に収めるのは難しかったがマナティもいた

アリゲーターのcautionの横に"Swimming Area Rules"ってどういうことなの(実際に泳いでいる人がいた)


16日はニューオーリンズへ移動.インターステート(I-10)を西に向かい,途中でアラバマ州とミシシッピ州を通る.途中割と休憩を挟んだので,午前中に出発して到着した頃には暗くなっていた.アメリカ南部を体感することのできる,楽しい道中だった.

17日と18日はOASISのFace-to-Face Community Meeting.OSMの会場のすぐ横のホテルの会議室で,「口頭発表セッション→ブレークアウト」というセットを午前と午後で2日間みっちり行うというインテンシティの高いワークショップ.日本からの参加者はごく少数だった(いるにはいたが面識のある方ではなかった).

口頭発表ではフラックスの観測がどうなっていて,どういう観測装置があって,どういうプロダクトがあるのか,を整理するような話が複数あり,とても勉強になった.海洋観測側の方のバルク式に対する思いなども知る事ができた.

参加者としては衛星や海洋観測関係の方が多く,大気海洋相互作用を大気側から研究しています,という参加者はかなりのマイノリティだった(アジア人もほとんどおらず,アウェイ感が・・・).ブレークアウトでは6人くらいのグループで各自が発言を求められるのだが,海洋観測的な話をしようとする方が多い中で話に付いて行くのは割と大変だった.途中,なんとなく面白そうなので1セッションのrapporteurを引き受けてみたが,これもまた大変だった(話がすぐに脱線しそうになるので,方向修正をしなければならなかった).

振り返ってみると,全体を通してとても良い経験になった.そして,今回のOASIS Meetingでの会話で,10年前の観測航海の経験が間違いなく役に立った,というのは書いておきたい.


19日からはOSM24.

OSM24の看板.ちなみに会場はOSM16と同じ.

何かのイベント(何だったかは忘れた).人が多い!

ポスター会場の脇の休憩コーナーのテーブルに交流用のゲームコーナーがあった.

何日目かの夜にMeghan Croninさん(NOAA PMEL)に誘って頂いてディナーに行った時の写真

もちろん色々な発表があるのだが,AMOCセッションが一番印象に残っている(盛り上がっている感じもあった).またOSMでもweather eventsのattributionの話をしている人がいて,OSM16の時と空気感が変わったところの一つだなと感じた.

ちなみに今回もOSM16の時と同様にスムージーキングセンターに行き,NOP-HOUを観戦した(NOPが快勝した).


23日の早朝便(5時台)でニューオーリンズを発ち帰国.おつかれさまでした.

特にRhys Parfittさんにはとてもお世話になりました.ありがとうございました.


コメント

このブログの人気の投稿

Julie Arblasterさんセミナー

「かいよう」観測航海

総観気象学基礎編 改訂版